緊張性頭痛について

緊張性頭痛は片頭痛と並んでよく起こる頭痛で、年齢や性別を問わず、どんな人でも起こる可能性がある頭痛です。

そのため、特徴や対処法をしっかりと覚えておきましょう。


◆症状◆
頭をしめつけるような重苦しい鈍痛が緊張性頭痛の大きな特徴です。

分かりやすく言えば、「きつめのヘルメットをつけた感じ」や「頭をぎゅ~っとされてる感じ」です。

緊張性頭痛は文字通り、身体が緊張状態になって起こる頭痛なので頭だけでなく首筋や肩を誰かにつかまれたような感覚を感じることがあります。

特に肩こりや首こりを感じると共に、痛みが出てくることもあります。

ひどくなると、めまいやふらつきを感じることもあります。

頭痛薬が効きにくい場合、緊張性頭痛の可能性があります。



◆原因◆
精神的にストレスを感じたり、デスクワークなど同じ姿勢で長時間過ごしていると身体の血行が悪くなります。

普段、私たちの身体の血液には、酸素や栄養分を運ぶだけでなく、老廃物を排出する役割があります。

しかし、血行が悪くなるとこうした機能を十分に働かせることが出来ず、老廃物が体内に溜まったままになります。

この老廃物が肩こりや首こりの原因となります。

また、これと同時に血行不良が原因で脳へ酸素が十分に運ばれないと危険信号として頭痛が現れます。

これが緊張性頭痛の原因です。

緊張性頭痛は痛みの元となっている原因が取り除かれない限り、根本的な解決にはつながりません。

だから、たとえ頭痛薬で一時的に痛みが治まったとしても原因がある限り、繰り返してしまうのです。



◆対処法◆
緊張性頭痛では多くの場合、肩や首の血行不良が原因となっています。

そのため、痛みが出てからの応急処置的な対処法としては

・蒸しタオルやカイロなどで肩や首筋を温める
・ゆっくりと首を左右に動かすなどのストレッチをし、筋肉をゆるめる
・お風呂に入って血行を良くする

などがあります。

しかし、これらは筋肉の緊張をゆるめ痛みを緩和するだけであり、緊張性頭痛が起こる原因を取り除けるわけではありません。

緊張性頭痛から解放されたいと願うのであれば、頭痛の根本原因となっている要素を取り除く必要があります。

緊張性頭痛では肩や首のこりが原因になっているケースが多いので、肩こり・首こりの原因を取り除くことで、繰り返し頭痛が起きるのを防げます。

もともと重い頭がのっている首や肩には、正しい姿勢をとっていても相当な負担がかかっています。

にもかかわらず悪い姿勢をしていたり、骨盤や背骨などに歪みがあると、さらに肩や首の筋肉への負担が増えて、こりや痛みにつながります。

そのため、緊張性頭痛の原因を取り除くには

・正しい姿勢を身につける
・骨盤や背骨などの歪みを取り、血液の流れをよくする
必要があります。

そのためには、猫背などを正した美しい姿勢を身につけ、骨盤や背骨などの歪みを定期的に正す必要があります。