薬物乱用頭痛について

◆頭痛薬を飲みすぎるのは逆効果?!
頭痛をひどくする思わぬ習慣


頭痛が起こった時、あなたはどんな風に対処していますか。

なかには、じっと耐えるという方もいらっしゃいますが、多くの方は頭痛薬を飲もうと思うのではないでしょうか。

頭痛で痛みが出ている時に、頭痛薬を飲むことで一時的に痛みを緩和させることは非常に有効です。

頭痛がひどすぎて仕事や勉強に集中できない、吐き気がするといった時には、頭痛薬を上手に利用して早く楽になることが先決です。

しかし、頭痛薬の利用には注意が必要です。

特に、頭痛薬を利用するのが頻繁で、月に10日以上、服用することがあるという方は頭痛薬の使い方を見直してみましょう。

つらい頭痛を楽にしてくれる頭痛薬ですが、実は毎日のように飲み続けていると頭痛の症状をこじらせて薬物乱用頭痛になってしまうことがあります。

頭痛が起こった時に薬を飲むのが習慣化すると、早めに頭痛薬を飲んだり、頭痛が起こりそうな時に予防的に飲むようになります。

その結果的、薬を飲む回数や量が増えるようになります。

そして、痛みに対して敏感になって頭痛を感じる回数が増えてきます。
 
そうなるとさらに、頭痛薬を飲む回数が増えます。

こうした状態に陥った時には、頭痛が複雑になっており、頭痛薬も効きにくい状態になっています。

こうなると頭痛がない時でも、「頭痛がまた起こるんじゃないか」という不安がおこり、頭痛が起こる前に薬を飲んでおこうと悪循環に陥ってしまいます。

いわゆる負の連鎖です。




◆薬物乱用頭痛にならないようにする頭痛対策

「頭痛薬をよく使うようになってから頭痛の頻度が上がった」、「頭痛薬が効かない」という場合は、薬物乱用頭痛を疑う必要があります。
 
もしかしたら薬物乱用頭痛かもと思ったら、まずは必ず脳神経外科や神経内科を受診し、専門医の診察を受けることが先決です。

と同時に自己判断で飲み続けてきた頭痛薬の使用を中止しましょう。

どうしても頭痛薬を使用したいという場合は、服用回数や前回、服用したときからの間隔を必ず守りましょう。

そして月に10日以内の服用にしましょう。
 
また、頭痛薬を飲みたくないけど頭痛が起こってつらいという時は、原因に応じてマッサージや入浴、ストレッチで身体の緊張やコリをほぐしたり、患部を冷やすなどして頭痛の原因となっている要素を取り除くように心がけましょう。

ただし、頭痛時には頭痛の種類がどれかによって温めるべきか冷やすべきか、ストレッチしていいのか、安静にすべきかということがとても重要になり、逆のことをすれば悪化してしまうことが多々あります。

ですので、自分の頭痛の種類を特定するためにもまずは必ず脳神経外科や神経内科の専門医の診察を受けるようにしましょう。

さらに、繰り返し頭痛が起こらないようにするためには、身体の歪みを取り除き頭痛が起こりにくい身体づくりをすることが大切です。