片頭痛について

片頭痛とは?

「ズキズキと脈打つような痛み…」
「光や音に敏感になってつらい…」

それは、片頭痛の典型的なサインかもしれません。

片頭痛とは、脳の血管の拡張や神経の過敏な反応によって起こる反復性の頭痛のことを指します。

頭の片側に強い痛みが出ることが多いため「片頭痛」と呼ばれていますが、両側に痛みが出る方もいます。

特に、30~50代の女性に多く見られるのが特徴です。

女性はホルモンの影響を受けやすいため、生理前や排卵期、更年期の変化などで片頭痛が悪化することも少なくありません。

また、疲れやストレス、睡眠不足、天候の変化など、ちょっとした生活リズムの乱れでも片頭痛は起きやすくなります。

「片頭痛の前触れで視界がチカチカしてから頭が痛くなる」
「仕事や家事の忙しさで、月に何度も頭痛で寝込んでしまう」

もしこんな経験があれば、片頭痛の可能性が高いでしょう。

片頭痛の症状

片頭痛は「ただの頭痛」とは違い、生活に大きな影響を与えます。

主な症状は以下の通りです。

・ズキズキとした拍動性の痛み(脈打つような痛み)
・頭の片側に強い痛みが出る(両側に出ることもある)
・光や音、においに敏感になる
・吐き気や嘔吐を伴うことがある
・体を動かすと痛みが強くなる
・前兆(視界がチカチカする、ギザギザの光が見える、手足のしびれなど)が起きる人もいる

これらの症状は数時間から長いと数日続き、日常生活や仕事に支障をきたしてしまいます。

片頭痛の主な原因とは?

片頭痛は「なぜ起こるのか」が一人ひとり異なり、原因が複雑に絡み合っています。

主な原因は以下の通りです。

・ストレスや緊張の増加、解放(ストレスが溜まったあとにリラックスすると片頭痛が出やすい)
・睡眠の乱れ(寝不足、寝すぎのどちらも誘因になる)
・ホルモンの変動(生理周期や更年期に伴う女性ホルモンの変化)
・食生活(チョコレート、チーズ、赤ワイン、加工食品など特定の食品が引き金になる場合)
・気圧や天候の変化(台風や季節の変わり目に悪化しやすい)
・光や音などの刺激(強い光、騒音、人混みなど)
・身体的な緊張や疲労(肩や首のこり、長時間のデスクワークなど)

これらの原因が重なることで、脳の血管や神経が過敏に反応し、片頭痛が引き起こされます。

片頭痛の対処法

「いつもの頭痛と少し違うかも…」

そう感じたときは、決して自己判断せず、まずは脳神経外科や神経内科を受診することがとても大切です。

なぜなら、片頭痛だと思っていても、実は以下のような命に関わる重篤な病気が隠れている場合があるからです。

・クモ膜下出血
・脳出血
・脳腫瘍
・脳梗塞

これらは発見が遅れると後遺症が残るリスクが高く、最悪の場合は命に関わることもある病気です。

そのため、普段とは違う強い頭痛や、嘔吐や吐き気、ろれつが回らない、手足のしびれ、視覚障害などを伴うときは、迷わず病院でMRI検査と専門医の診察を受けましょう。

「片頭痛だと思っていたのに、実は大きな病気が隠れていた」

そんなケースも珍しくありません。

ご自身の体を守るために、まずはきちんと医師の診断を受けることが安心につながります。

片頭痛の治療法

片頭痛と診断された場合、症状の程度や頻度に応じて、さまざまな治療法が選ばれます。

発作が起きたときの治療

片頭痛の発作が出てしまったときには、以下のようなトリプタン製剤と呼ばれる内服薬が使われることが多いです。

・マクサルト
・ゾーミッグ
・イミグラン
・レルパックス
・アマージ

これらは、片頭痛の原因となる脳血管の拡張や炎症を抑えて、痛みを和らげる効果があります。

片頭痛の症状は、市販の鎮痛薬で抑えることは難しいため処方薬が有効とされています。

予防のための治療

片頭痛発作が月に何度も起きて日常生活に支障をきたす場合には、予防的な治療が検討されます。

今では以下のような新しい注射薬が登場しています。

・ガルカネズマブ
・フレマネズマブ
・エレヌマブ

これらは「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質の働きを抑えることで、片頭痛発作を減らす効果が期待できます。

特に、これまでの薬で十分な効果が得られなかった方や副作用が気になる方にとって、新しい選択肢となっています。

さらに、生活習慣の改善(規則正しい睡眠・バランスの良い食事・ストレスケアなど)を取り入れることで、片頭痛の頻度や強さを軽減できる場合もあります。

片頭痛の予防法

片頭痛は「体質だから仕方ない」とあきらめてしまう方もいますが、日常生活の工夫で発作の頻度や強さを減らすことが可能です。

特に30~60代の女性は、家事や仕事、ホルモンバランスの変化などで片頭痛を起こしやすいので、次のようなことに気をつけてみましょう。

・睡眠リズムを整える
 ⇒寝不足も寝すぎも片頭痛の引き金になります。毎日同じ時間に寝て起きることを意識しましょう。
・規則正しい食事
 ⇒食事を抜いたり不規則にすると血糖値の変動で頭痛が出やすくなります。朝食もできるだけ摂るようにしましょう。
・水分補給を忘れない
 ⇒脱水は頭痛を悪化させます。こまめな水分補給が大切です。
・ストレスをためこまない
 ⇒片頭痛はストレスと深い関わりがあります。自分なりのリラックス法(深呼吸・軽い運動・趣味の時間など)を持ちましょう。
・強い光や音を避ける
 ⇒サングラスや耳栓で刺激を減らすことも有効です。
・天候や気圧の変化に備える
 ⇒低気圧が近づくと症状が出やすい方は、前もって体を休めたり予定を調整しておくと安心です。
・片頭痛ダイアリーをつける
 ⇒どんな時に頭痛が起きたか記録することで、自分の「引き金(トリガー)」を把握しやすくなります。

これらの習慣を積み重ねることで、「頭痛で寝込む日が減った」と実感できる方も少なくありません。

片頭痛でつらい時にしてはいけないこと

片頭痛の発作中は、「早く楽になりたい」と思うあまり、ついやってしまいがちな行動があります。

しかし、これがかえって頭痛を悪化させる原因になることも多いので要注意です。

片頭痛の時に避けるべきこと

・肩や首を強く揉んだりマッサージする
 →血流がさらに増えて、痛みが悪化することが多いです。
・頭や首を温める
 →温めることで血管が拡張し、ズキズキとした痛みが強まることが多いです。
・カフェインの摂りすぎ
 →少量のカフェインは片頭痛に有効な場合がありますが、飲みすぎると逆に頭痛を誘発します。
・運動やハードに体を動かすこと
 →体を動かすと痛みが増すのが片頭痛の特徴です。発作時は静かな暗い部屋で休むのが一番です。
・市販薬の飲みすぎ
 →鎮痛薬を頻繁に飲みすぎると「薬物乱用頭痛」という別の頭痛を引き起こしてしまいます。

当院は中原区・高津区唯一の『パワープレート認定センター』です。
【武蔵新城・武蔵中原のパワープレート専門整体】
 新城ナチュラル整体院
神奈川県川崎市高津区末長4-25-13井上第2ビル107
044-819-8588