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群発頭痛について
群発頭痛とは?
群発頭痛は、片側のこめかみや目の奥にえぐられるような強烈な痛みが一定期間集中して繰り返し起こるタイプの頭痛です。
「片頭痛」や「緊張型頭痛」とは異なり、群発頭痛は数週間から数か月の間、毎日のように同じ時間帯に発作が出ることが大きな特徴です。
特に、夜中から明け方にかけて発作が起きやすく、強烈な痛みで目が覚めてしまう方も少なくありません。
発症しやすいのは男性に多いとされますが、30~60代の女性でも起こる可能性があり、特に日常の生活リズムが乱れやすい時期やホルモンの変化が重なる時期に注意が必要です。
強い痛みが連日続くことから「もしかして自分も?」と不安に思ってしまう方も多いですが、まずは特徴を知ることで安心につながります。
群発頭痛の症状
群発頭痛は「人生で体験する痛みの中で最も強烈」と表現されるほど強い痛みを伴うことがあります。
特に頻発する方にとってはとてもつらく、日常生活にも大きな影響を及ぼすことがあります。
代表的な症状は次のようなものです。
・片側だけに起こる鋭い痛み(多くは目の奥からこめかみにかけて)
・えぐられるような強い痛みでじっとしていられない
・痛みは15分~3時間ほど続き、1日に1~2回繰り返す
・発作は数週間から数か月にわたり、ほぼ毎日起こる
・痛みと同じ側に以下のような症状が現れることが多い
1、目の充血や涙目
2、鼻づまりや鼻水
3、まぶたの腫れや下がり
4、顔の発汗
これらの症状は「群発頭痛ならでは」の特徴であり、片頭痛や緊張型頭痛とは異なる点です。
群発頭痛の主な原因とは?
群発頭痛のはっきりとした原因はまだ完全には解明されていません。
ですが、医学的研究から次のような要因が深く関わっていると考えられています。
・視床下部(体内時計をつかさどる脳の部分)の異常
・頭の血管が異常に拡張することによる刺激
・三叉神経(顔の感覚をつかさどる神経)の過剰な興奮
・体内リズムの乱れ(睡眠不足・時差・生活習慣の変化など)
・アルコールの摂取(発作期には少量でも誘発されやすい)
・喫煙との関係(群発頭痛患者に喫煙者が多いとされる)
・ホルモンバランスの変化やストレス
このように、群発頭痛は生活習慣や体質、脳の働きなどさまざまな要因が複雑に関係しています。
群発頭痛の対処法
もしあなたが
「今までに経験したことがないほど強い頭痛」
「片側の目の奥に突き刺さるような痛み」
を感じたら、自己判断せずに今すぐ医療機関を受診してください。
特に、脳神経外科や神経内科でMRI検査や専門医の診察を受けることがとても大切です。
なぜなら、頭痛の中には以下のような命に関わる重大な病気が隠れている場合があるからです。
・クモ膜下出血
・脳出血
・脳腫瘍
・脳梗塞
これらは発見が遅れると後遺症が残ったり、最悪の場合は命に関わる危険性もあります。
群発頭痛自体は命に直結する病気ではありませんが、症状が似ている危険な病気もあるため、「今までにない強烈な頭痛」=早めの受診が鉄則です。
群発頭痛の治療法
群発頭痛は強い痛みが特徴のため、「痛みを抑える治療」と「再発を防ぐ治療」の両面からアプローチされます。
代表的な治療法には以下のようなものがあります。
・発作が起きたときの治療(急性期治療)
1、高濃度酸素吸入(酸素マスクを使って短時間吸入すると痛みが和らぐ場合がある)
2、トリプタン製剤(点鼻薬や注射)(片頭痛にも使われる薬で、群発頭痛の痛みにも有効とされる)
・発作の再発を防ぐ治療(予防的治療)
1、カルシウム拮抗薬(ベラパミルなど)
2、リチウム製剤
3、抗てんかん薬(バルプロ酸など)
・生活習慣の工夫
1、発作期にはアルコールを控える(少量でも頭痛を誘発しやすい)
2、禁煙(群発頭痛の方は喫煙者が多いとされる)
3、睡眠リズムを整える(寝不足や生活リズムの乱れが発作を誘発することがある)
群発頭痛は「自然に治る」ものではなく、正しい診断と適切な治療によってコントロールしていくことが大切です。
群発頭痛の予防法
群発頭痛は「発作期」に入ると強烈な痛みが連日続いてしまうため、日常生活で予防を意識することがとても大切です。
また、女性は生活リズムやホルモンの変化も影響しやすいため、次のような習慣を心がけましょう。
・お酒は発作期には絶対に控える
⇒少量のアルコールでも発作を誘発することがあります。
・禁煙を意識する
⇒群発頭痛の方は喫煙者が多いと報告されています。
・規則正しい睡眠をとる
⇒寝不足や生活リズムの乱れは発作のきっかけになりやすいです。
・ストレスをためすぎない
⇒適度に休息を取り、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
・急な気圧や気温の変化に注意する
⇒季節の変わり目などは体調管理を意識しましょう。
・過度な疲労を避ける
⇒無理なスケジュールを組まず、休養をこまめに取るようにしましょう。
「群発頭痛は自分ではコントロールできない」と思いがちですが、日常のちょっとした工夫で発作のリスクを減らすことが可能になります。
群発頭痛でつらい時にしてはいけないこと
群発頭痛の発作はとても強烈で「どうにかして早く楽になりたい…」と思うものです。
ですが、実は行うと症状を悪化させてしまう恐れのあるやってはいけない行動もあるのです。
以下に、代表的なものを5つ挙げますので、覚えておくと安心です。
1、痛む部分をマッサージする
→ 血流が増えてかえって痛みが強くなることがあります。
2、頭や目の周囲を温める
→ 血管が拡張し、症状を悪化させる可能性があります。
3、お酒を飲む
→ 群発頭痛の発作期は、少量のアルコールでも発作を誘発する大きな原因になります。
4、喫煙
→ 発作を強めたり、治療効果を下げる可能性があります。
5、我慢して放置する
→ 「そのうち治るかも」と放置するのは危険です。必ず専門医の診察を受けましょう。
つらい時ほど焦ってしまいますが、正しい対処法を知って冷静に対応することが、早くラクになる近道です。