混合型頭痛について

混合型頭痛とは?

「頭痛薬を飲んでも効かない…」
「片頭痛だと思っていたのに、肩こりのような痛みもある…」

そんなお悩みを抱えていませんか?

実はその頭痛…

混合型頭痛(片頭痛と緊張型頭痛が重なって起こる頭痛)かもしれません。

混合型頭痛は、片頭痛のズキズキする痛みと、緊張型頭痛の締めつけられるような痛みが同時に、あるいは交互に現れる頭痛のことです。

30~60代の女性に多くみられ、特に以下のような場面で起きやすい傾向があります。

・長時間のデスクワークやスマホの使用で首や肩が凝りやすいとき
・強いストレスや疲れが重なったとき
・生理周期やホルモンバランスの乱れがあるとき
・睡眠不足や生活リズムの乱れが続いているとき

「ただの片頭痛」や「ただの肩こりから生じる頭痛」と思っていると、実は両方の特徴をもつ混合型頭痛であることが多いのです。

混合型頭痛の症状

混合型頭痛は、片頭痛と緊張型頭痛の特徴が混じり合うため、症状も複雑になりがちです。

代表的な症状をまとめると次のようになります。

・頭の片側、または両側にズキズキする痛みがある
・頭を締めつけられるような重苦しい痛みが同時にある
・光や音に敏感になり、吐き気を伴うことがある
・首や肩のこりが強く、頭痛と一緒に感じることが多い
・頭痛が数時間から数日続くことがある
・頭痛薬が効きにくくなり、痛みが長引きやすい
・痛みの強さや出方が日によって変わる

このように「片頭痛だけ」「緊張型頭痛だけ」とは違う、複雑な症状が混合型頭痛の特徴です。

混合型頭痛の主な原因とは?

混合型頭痛は、生活習慣や体質、心身のストレスなど複数の要因が重なって起こります。

代表的な原因を挙げると次の7つです。

1、長時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホ操作などによる首や肩の緊張)
2、強い精神的ストレスや緊張状態
3、睡眠不足や不規則な生活リズム
4、ホルモンバランスの変動(特に女性は生理前後や更年期に起きやすい)
5、血管の拡張や収縮の異常(片頭痛の要因)
6、首や肩の筋肉のこりや血流の滞り(緊張型頭痛の要因)
7、頭痛薬の使いすぎによる薬物乱用頭痛の併発

このように、混合型頭痛は「体」と「心」の両方の影響を受けて起こるため、単純な「薬での対処」だけでは改善が難しいケースが多いのです。

混合型頭痛の対処法

「今までの頭痛と少し違う気がする…」
「これまでにない強い痛みが出てきた…」

そんな時は自己判断せず、脳神経外科や神経内科を受診することがとても大切です。

なぜなら、頭痛の中には次のような命に関わる重大な病気が隠れている場合があるからです。

・クモ膜下出血
・脳出血
・脳腫瘍
・脳梗塞

これらは発見が遅れると後遺症が残ったり、最悪の場合、命に関わることもあるとても怖い病気です。

特に、突然「今まで経験したことがないような激しい頭痛」が起こった場合は、すぐに医療機関を受診することが必要です。

「ただの頭痛だから…」と軽く考えずに、MRI検査や専門医の診察を受けて原因をはっきりさせることが、安心して適切な対処をするための第一歩です。

混合型頭痛の治療法

混合型頭痛の治療は、「片頭痛」と「緊張型頭痛」の両方の治療に取り組む必要があります。

治療法は大きく分けて「薬による治療」と「生活習慣の改善」があります。

薬による治療
・片頭痛に対して:トリプタン製剤、NSAIDs(痛み止め)、吐き気止めなど
・緊張型頭痛に対して:鎮痛薬、筋肉の緊張を和らげる薬(筋弛緩薬など)、抗不安薬など
・予防薬:頭痛が頻繁に起こる方には、抗てんかん薬や抗うつ薬、β遮断薬などの予防薬

薬だけに頼らず、以下のような日常生活の工夫で症状が大きく改善する方も多いです。

生活習慣の改善
・睡眠リズムを整える
・適度な運動やストレッチで血流を良くする
・首や肩のこりを和らげるセルフケアを取り入れる
・ストレスをためすぎない工夫をする
・カフェインやアルコールの過剰摂取を控える

リハビリや整体でのアプローチ
首や肩の筋肉のこりを和らげ、姿勢を整えることで、緊張型頭痛の改善につながり、片頭痛の発作も起きにくくなる方がいらっしゃいます。
薬との併用で生活の質がぐっと上がるケースも少なくありません。

混合型頭痛の予防法

混合型頭痛は「片頭痛」と「緊張型頭痛」の要素が合わさっているため、生活習慣を整えることが何より大切な予防法になります。

日常生活で少し意識するだけで、発作の回数や強さを和らげることが期待できます。

予防のために気を付けたいこと

・睡眠のリズムを整える
 ⇒寝不足や寝すぎは片頭痛を誘発します。できるだけ毎日同じ時間に寝起きしましょう。
・首や肩を冷やさない、「こり」の原因にさせない
 ⇒適度なストレッチやお風呂で温めることが効果的です。
・食生活を整える
 ⇒空腹や偏った食事は片頭痛の引き金になります。規則正しい食事を心がけましょう。
・ストレスをため込みすぎない
 ⇒軽い運動や趣味の時間を取り、気持ちをリフレッシュすることも予防につながります。
・パソコンやスマホの使い方を工夫する
 ⇒長時間同じ姿勢を避け、30分~1時間に1回は立ち上がって少しでも体を動かしましょう。
・カフェインやアルコールの摂りすぎに注意する
 ⇒一時的に楽になっても、習慣化すると頭痛を悪化させることがあります。
・天気や生理周期の変化に合わせて休養を意識する
 ⇒体調が崩れやすい時期は無理をせず、休養を取ることが大切です。

混合型頭痛でつらい時にしてはいけないこと

頭痛がつらいとき、自己流の対処でかえって悪化させてしまうことがあります。

以下のことは避けるようにしましょう。

・長めに強いマッサージをする
 ⇒首やこめかみを強く押すと、血流の変化で片頭痛を悪化させることがあります。
・同じ痛み止めを何度も繰り返し飲む
 ⇒薬の飲みすぎは「薬物乱用頭痛」を引き起こす原因になります。
・お酒を飲む
 ⇒一時的に楽になったように感じても、血管が拡張し、頭痛を悪化させます。
・長時間スマホやパソコンを使う
 ⇒光や姿勢の負担でさらに頭痛が強くなることがあります。
・無理に体を動かす
 ⇒片頭痛のときに激しい運動をすると、痛みが増してしまうことがあります。
・冷たい飲み物やカフェインを過剰に摂る
 ⇒一時的にスッキリしても、その後に頭痛が再発することがあります。
・「そのうち治る」と放置する
 ⇒混合型頭痛は慢性化しやすく、放っておくと薬が効きにくくなったり、生活の質を大きく下げることにつながります。

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